申告の手順とスケジュール

(1) 日常の事業を定期的・継続的に会計帳簿に記載する

売上、仕入、経費、資産購入などの事業活動を、請求書、納品書売上帳、仕入帳などをもとに会計帳簿類に記載します。もちろん定期的・継続的に行うことが、確定申告のためだけではなく、管理の面からも重要です。

【ワンポイント】

帳簿類は「帳簿組織」とも呼ばれ、事業に応じて様々なものがありますが、市販の会計ソフトを利用することが便利です。一定の複式簿記の形式によれば、青色申告の特典も享受することができます。

(2) 確定申告のために必要な書類を保存・整理する

所得税の基本を理解し、確定申告に必要な書類を保存しておきます。

・医療費の領収書…通院し、医療費を支払った都度

・源泉徴収票…支払者が年末年始に発行

・保険料控除…保険会社が秋に発行

・その他関係書類…その都度

【ワンポイント】

確定申告に必要か不明の書類でも取りあえず保管しておくことをお勧めします。申告時期になってあわてて再発行依頼などをすると申告期限を過ぎてしまうということもあります。

(3) 確定申告書の用紙を手に入れる

毎年確定申告をしている人は、年末及び年明けに税務署から郵送されてきます。はじめて又は臨時的に確定申告をする人は税務署に取りに行きます。公的機関に用紙が置いてある場合もあります。

用紙には色々な種類があります。用紙をもらう場合には、ー分の所得状況、何をしたいかなどを明確にして伝えることが必要です。その際、申告書の添付書類などの確認もしておきましょう。

【ワンポイント】

自分は事業所得のほかに、今年は株の売買も行いました。申告用紙と必要な書類を教えて下さい。

(4) 決算書及び確定申告書を作成する

1年間記帳してきた会計帳簿に、決算整理など決算作業を行い、損益計算書、貸借対照表を完成させる。

確定申告書に必要事項を記入し、必要書類を添付します。

【ワンポイント】

税務署で配布する「所得税確定申告の手引き」には、下書き用の申告書がついています。慣れている人も下書きと検算をしてから清書することをお勧めします。

(5) 確定申告書を提出する

2月16日から3月15日までに所轄税務署に確定申告書を提出します。還付申告の場合には1月1日から提出することができます。

また、提出の際には、「控え」の申告書も用意します。控えを残すことで、確認になりますし、来年以降の申告に大いに役立ちます。

【ワンポイント】

忙しくて税務署へ行けない人は、郵送で提出することもできます。郵送する場合は消印日付が提出日となります。なお、控えと切手を貼った返信用封筒を入れれば、控えを返信してもらえます。

(6) 所得税を納付する

3月15日までに税金を金融機関などで納付します。納付には「納付書」という用紙を使いますので、確定申告用紙を入手する際に、一緒にもらっておきましょう。

【ワンポイント】

税金に納付には、「振替納税」という口座引き落しの方法があります。振替納税には一定の手続きが必要ですが、納付日が4月20日前後と約1ヶ月遅くなります。今後、毎年確定申告で納税することが必要となる人は振替納税が便利です。